新生itachizm

ARTICLE PAGE

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

[Diablo] 貴様にやる金などない

※これは太古のディアブロ日記の再掲です。

闇修行のせいで、少し金まわりが良くなったミルミルは、すっかり気分を良くしてキタキタになにか奢ってやろうと考えていた。
なにしろ、自分が初心者の時にかなりいろんなものを奢ってもらったので、ぜひ自分もそういうことをしてみたかったのである。

「そういうわけだから潜ろ~」

さっそく電話でキタキタを誘うと、

「だってワシ、弱いですよ~」

やる前から弱まっているキタキタ。

「まあまあ、今日は金もあるし、ちょっとはマシなもん買ってあげられるからさ~」

女の子を誘うオヤジのようである。
それでようやくキタキタの重い腰が軽くなった。

「じゃあ準備してから行きます~」
「うィ~ス」

待ち合わせ場所を決めたところで、ライフストームでお世話になっているステさん(仮名)がオンライン状態であることに気付く。
ディアブロはかなりやり込んだ挙げ句に飽きたそうなのだが、誘えば来てくれるとのことで誘っておいた。
ついでに、現在ホームページ作りに熱中しているチルチルにも声をかけておいて、キタキタとふたりだけで先にはじめることにする。

「ワシ、少しレベルアップしました」

見ると、たしかにレベルアップしているようだ。
おまけにマナシールドの魔法も覚えたとのこと。これで少しは打たれ強くなったはずだ
しかし装備がいかんせんヘボい。
強い人に物乞いしていないのだろうか。

「ちょっと待ちなさいね」

ミルミルはそういって、プレミアムアイテムをいくつか購入した。

「さあ、これをやろう。働け働け~い」

キタキタの前にどさっと落とすと、

「ありがたい~!このご恩はいつか必ず!」

わりと喜んでいるようだ。

「ついでに金もやろう。はっはっは」
「わーいわーい」

…なんとなく、なぜ強い人が気前良く恵んでくれるか、わかったような気がする。

「んじゃ、こっちは金集めに専念するから、どんどんいっちゃって」
「ラジャー」

前回と同じく、カタコンベに潜ることにする。
なぜなら、これ以上だと魔法本がでてこないからである。
そういうわけで、キタキタが甲斐甲斐しく敵を倒す後ろで、ミルミルは甲斐甲斐しく金とアイテムを拾いまくるという一糸乱れぬチームプレーが展開されることになった。

「はウー、わし、弱いです~」

まだそんなことを言っているが、もう囲まれて撲殺されることもなさそうだ。

「死んでもダイジョーブ!」

いいながら、ミルミルはせこせこと金を拾う。なにはなくとも金ありきである。
しかし困ったことに今回も魔法本の出が悪い。
せめてゴーレムの1冊でもでて欲しいところであったが、しおしおのぱあであった。
しかも、まだ発展途上の魔術師とローグの組み合わせだから、せっかく魔法本が手に入っても読めないのである。

「はううう、読めない~」
「仕方ねえ、これも換金しよう」

拾い物のマジックアイテムと巻き物、本をごっそりかかえたミルミルは、たびたびゲートを出して街へ行商しにいくことになった。
塵も積もればなんとやらである。
あれほど貧乏極まっていたのに、せこせこと行商してきたおかげで、ふところがかなり暖かくなってきたではないか。

「わーい、金持ちになったあ。キタキタ、山分けしよー」

そうして、金がたまる度に、広場で金をブチまけてくるくると踊り狂うミルミルとキタキタであった。
そうしているうちに、ステさん登場。
レベルの高いローグ姿であった。

いかん!
これではチルチルを含めて、3つ子になってしまう!
でもせっかく来てくれたんだし、まあいいか。
しかしディアブロがあまりにも久しぶりで、やり方をすっかり忘れているステさんであった。ちょっと不安である。

「どこに行きたい?」

とキタキタに聞くと、

「妖しい洞窟に行ってみたいです」

とのこと。どうやら本で知識だけはあるらしい。
そこで3人でてふてふと洞窟に潜ることにした。
ここの敵は、カタコンベよりもさらにグレードアップ&パワーアップして、魔法をばりばり使ってきたりするので注意が必要なのだった。

「ひいいい!死にますう~!」

逃げ惑うキタキタ。
しかしそれで正解かもしれない。
ふたりのローグではちょっぴり力不足なのだった。
そうこうしているうちに、ステさん一時退却。
なにかと思ったら、ごつい戦士で出直してきたのだった。

「あう!あう!」

敵の攻撃にのけぞりながら、ごつい戦士は前線に突入していく。
その後をちょこまかと追うミルミルとキタキタ。
もちろんミルミルは金とアイテム集めに余念がない。
そうしているうちに、今度はチルチルがやってきた。
案の上、魔法関係がヘボヘボのままである。

「マナシールドがないと瞬殺だぞお」

といっても、

「マナシールドは頭に変な丸がついて格好悪いから絶対ヤダ!」

と聞く耳もたないのである。
じゃあ勝手に死にやがれ。
…と思ったら、やはり勝手に死んだ。
キタキタですら死なないのにこれである。

「死にました~」

あんたは学習という言葉を知らんのか。
キタキタ用にと買っておいた巻き物でチルチルを復活させる。
しかしさせた途端また前線へ突入していってしまうので、おそらく学習していないのだろう。
そして、どんどん深く潜っていくと、そこは地獄だった。
ディアブロの待ち受ける、地獄に到達してしまったのである。

「はわわわわ、なんてところだ~」

キタキタが弱まっている。
たしかに、はじめて地獄入りするとあまりの毒々しさに弱まってしまうのである。
しかも敵が大量に攻めてくるし。
案の定、お姉ちゃんと騎士っぽいのが大挙して攻めてきたので、大混乱になってしまった。

「きゃああああ、お姉ちゃん、怖い~~!」

キタキタが逃げ惑う。
お姉ちゃんも逃げ惑う。
お姉ちゃんは魔法を撃ちながら逃げ惑うので、かなり厄介な敵といえよう。
いつのまにかステさんの姿が見えなくなり、当然チルチルの姿も見えなくなっている。
どうやらふたりで前線に突入しているらしい。

「あああああ!」

チルチルの断末魔の悲鳴が聞こえてきた。
またもや死んだらしい。

「また死んだのか!」
「また死んだ~」

なんて世話のかかる、と思いつつ現場に行こうとしたが、ステさんもろとも敵の大軍に押し戻されてきてしまった。
遠慮がちにキタキタがガーディアンなどを召喚したりしているが、まったくもってきかんぷう、であった。
さすがに手強い!

「頑張れえ」

どこか見えないところで死体になっているであろうチルチルの声援だけが虚しく聞こえてくる。
本当に助け出せるか不安になってきた。
しかし相変わらず敵の落とす金だけはマメに拾うミルミルであった。
お姉ちゃんは相変わらず逃げ惑いながら痛い魔法を放ってくる。
戦士が苦労する相手である。
撃ち殺す危険性のあったチルチルはすでに死んでいるので、ミルミルは武器を弓に持ち帰ると全方向速射をはじめた。
効果てきめんであった。
ようやく敵の一群が全滅したので、チルチルを復活させることができた。

「指輪!指輪がな-い!!」

いつぞやと同じことをしてウロウロしている。
本当に学習していないようだった。

それ以上はいくらなんでも身の危険を感じたので、一行は早々に引き上げることにした。いよいよお楽しみ、換金タイムである。
現金もかなり集まったが、マジックアイテムもけっこう拾えたのだ。
鑑定してみると、わりと高価なものが多かったので、トータル9万Gの儲けとなった。
予想外の金額である。
広場に金をじゃらじゃらだして踊り狂っていると、

「お金もらっていい?」

時間的にも活躍的にも一番冒険に貢献していないだろうと思われるチルチルが聞いてくるではないか。
くわっ!貴様にやる金などないわッ!
…と思ったが、答えるよりもはやくステさんが「いいですよ」と言ってしまったので、危うくチルチルに一人占めされるところであった。

「こらー!みんなで分配するんだ!」
「わしの出資金も返して~」

なにしろ、地道に稼いだ分も混ざっているもんだから必死になるわけである。

「ちぇーっ」

なにがだ。調子のいい奴め。
そうしてステさんを除いた各自が金を分配してその日の冒険は幕を閉じた。
ディアブロはもはやどうでもいいのであった。

Comments - 0

Leave a reply

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。