新生itachizm

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[Diablo] 噂の美人姉妹

※これは太古のディアブロ日記の再掲です。

ウルテマは通信回線など最強に強まった感じでないと馬がワープしたりして大変らしいので、とりあえずディアブロから攻めてみることにしたのだった。

友人はローグ(おねえちゃん)をやっていて、たまたま男だか女だかわからないキャラ名で、たまたま言葉使いが丁寧だったこともあって、ネット上ではどうやら女性だと思われやすいらしく、まわりからとても親切にされているのだという。アイテムなんか貰いまくりのくれまくりで、買ったこともないらしい。

ふざけた野郎だ。

そのふざけた野郎が、双子の美人姉妹という設定でやろーぜー、という悪の誘いをしてきたので、自分もそれにのることにした。
そんなわけで、双子美人姉妹、チルチル(仮名)とミルミル(仮名)の誕生である。

ただし中身は男。

さっそくバトルネットにおもむき、「私たち初心者でぇ~す。誰か一緒に冒険してくださ~い」と仲間を募集してみると、すぐに獲物、いやいや、レベルの高い人が名乗りをあげてくれたのだった。
ディアブロは最高4人までしか同時にゲームができないので、とりあえず3人で冒険にでることにする。

ゲームに入ってみるとゴツい親父が双子姉妹を待ちかまえていた。
あまりにもゴツいので戦士かと思っていたら、実は魔術師だった。

「今日はじめてなんです~」

ミルミルが挨拶すると、魔術師がいきなり各種アイテムを地面にぽいぽいと並べはじめるではないか。
も、もしやこれが噂のアレか!?ゴクリ。

「なんでも好きなの持ってっていいよ」

キ、キターッ!
タダより高いものはないというが、やはりタダで物をもらうのはうれしい。
しかし、あまりにもレベルの高い武器ばっかりなので、レベルの低いミルミルには装備することができない。
STR(腕力)が足りなさすぎるのだ。 な、なんてこったい。

「うわ、全部装備できません」
「じゃあこれつけてみて」

今度はなんだか見たことのないアミュレットやリングをじゃらじゃら出し始める。
なんのこっちゃと思っていると、チルチルから電話がかかってきた。

「それ装備すると能力値がアップすんだよ!いいからもらっとけ!」
「なにっ?そんなイイものをくれるんか!?」

あわててミルミルはそれらの高価なアイテムを拾いはじめた。
装備してみると、なんだか知らないが、すごいステータスである。
なにがすごいのか、まったくわからないくらい。

「わーい強くなった~!」

単純に喜ぶミルミル。

「それじゃ行きましょう」

魔術師を先頭にして、3人でてくてくとダンジョン向かった。のだが、ミルミルは今日ははじめてだったので、まっすぐに歩くことすら満足にできない。ぼんやりしていると置いて行かれてしまう。

「あああ、待って、待ってぇ~」

どうにか追いついて、わらわらと迫ってくる骸骨やら骸骨やら骸骨などにびしびしと弓を撃っていたところ、突如、画面が真っ赤に染まった。
なにいいいィ!どこにそんな強い敵が…!

チルチルだった。

ヤツの放った矢が、ミルミルの後頭部に直撃したのだ。

「ごめ~ん!テヘペロ★」
「ごめんじゃねええええ!」

幽霊になりながら相棒を抗議するミルミル。

「ちょっと復活の魔法買ってくるねー」

変な魔法で空間に変なものをだすと、魔術師が突然行ってしまった。
現実でチルチルからかかってくる電話。

「あの青いわっかで町まで帰れるんだよ」
「ほう!」
「おっ、耳みっけ!」

ミルミルの片耳を発見したらしい。
ディアブロでは、死ぬとなぜかいくらでも片耳が落ちるのであった。中には他人の耳をコレクションしている人までいたりする。
べちゃべちゃとヤな音をたてながら、耳を投げて遊んでいるチルチル。

貴様、いつか殺す…!
「ただいま~」

魔術師が帰ってきて、生き返らせてくれた。ついでにもっといいヨロイも買ってきてくれた。なんていい人なんだろう。
それに引き替えチルチルの野郎。貴様はいますぐ死ね。

とりあえず第1のボスのところまで行き、ヤツを倒してレベルアップをはかることにする。
が、ボスがボス部屋から踊りでてきたとたん、誰かの攻撃でボスが死んでしまった。

チルチルだった。

「あっ、やっちゃった」
やっちゃったじゃねえだろう!
「まあまあ、そのうちもっと強くなるから…」

どこの誰かも知らない魔術師にいさめられて、ようやくミルミルはおとなしくなった。
かなり悔しかったので、後でひとりマルチをやってこっそりレベルアップしておこうと思ったミルミルはさっさとゲームから抜けてしまったが、チルチルはその後魔術師とチャットをし、メール交換の約束までとりつけたのであった。

いつか殺す。

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