新生itachizm

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第七霊災のせいで続きがさっぱり書けないので、ゲームネタがでてくるというこじつけでもって自分のおもしろ体験談を書くことをお許し願いたい

ゲームネタがでてくるというこじつけでもって自分のおもしろ体験談を書くことをお許し願いたい。

なお、ノンフィクション感動巨編ではありますが(読み物風にしてます)、内容が内容であるために一部フェイクが入っております。でも登場人物の会話とかは限りなく本物です。

※※※


当時務めていた会社が電撃倒産をし、チーフと一緒に赤坂の洒落乙なオフィスに引き取られて、わりと修羅場ちっくな仕事をてきぱきとこなしていた二十代半ばのころの出来事である。

過労のせいか連日微熱が続いてフラフラになっており、そして何故だか知らないが日に日に尻が痛くなってきた。

もしやこれは尻が痛いのでは…?と薄々感じていたのだが、まさか痛いのが尻だなどとは思ってもみなかったので、通勤で使っているマウンテンバイクにまたがったら尻に激痛が走り、やっぱり痛いのは尻だったと確信するまでは自分でも否定し続けていたのだ。
だって尻だし認めたくないじゃないですか!

素人判断でパッと思いつくのは痔である。
当時の仕事はWeb制作であり、毎日何時間も椅子に座りっぱなしなので、いつ痔になってもおかしくなかった。そうか痔か。痔なら肛門科か。

仕事の合間にネットで調べ、近隣ではないけれども専門の病院を見つけたので仕事を抜けだして行ってみることに。
電話もせずに突然行っちゃったのだが、尻を患っていて病院に通うほどの人というのはそうそういるものではないのか、たいして待たされもせずに診察室に呼ばれたのだった。

「どうしました。」

中年の男の先生、要するにおっさんが待ち構えていた。
となりに補助のための看護婦さん(可愛い)が立っている。

「尻が痛いです。」
「じゃ、見てみましょうか。」

見てみましょうかときたよ…。

尻専門だから覚悟はしていたものの、いきなりストレートにそう言われるとは思わなかった。
看護婦さん(可愛い)に「ベルト外して、そこに横になってくださいね~。」なんて言われたので、素直にベルトを外して壁のほうを向いて診察台の上に横たわったら、いきなりパンツごとGパンを下ろされて尻丸出しにされちゃったもんだから羞恥プレイもいいところである。

「力抜いてねー。」

台詞的には「ちから」と言ったところですでに突っ込んでいる。
それにしても、いきなり指を突っ込んでくるとは不意打ちすぎる。
もちろん、先生は尻のプロだから連日他人の尻を見ているのだと思うが、こっちにとっては初めての経験である。少しは心構えをさせて欲しいものだ。

「あっ…いっ、いててててててぇぇー!
「なるほどなるほど。」

無遠慮にぐりぐりとかき回されるわ、そのたびに痛みが脳天にまで突き抜けてくるわで、まるで拷問である。
薄い本にありそうだが、「あっ…中…かき回すのやめて…っ」などと真っ赤になって喘いでいる場合ではない。
いっそのこと殺してくれと懇願したくなる痛さだった。

必死になってずっとこらえていたら、ようやく何かが終わったようだ。看護婦さんがおっさんに蹂躙された可哀想なぼくの尻穴にテキパキとガーゼを当てて、パンツとGパンを履かせてくれた。泣きそう。
椅子に座り直したものの、あまりの痛みに放心していたような気がする。

「さて。どうなっていたと思います?」

なんでそんなこと患者に聞くの先生…。
自分の尻のことなんかわかるわけないじゃんか…。

「痔?」
「はずれー。」

はずれなのかい!?
いったい俺の尻どうなっちゃってんの?

「肛門周囲潰瘍と痔瘻ですね。でも膿の排出穴ができてないから中に溜まってるね。相当痛いはずだし、熱も出てるでしょ?君、我慢強いんだね。」
「は…はあ。」

そんなことで褒められましても…。

「切開して絞っておいたから少し楽になると思うけど。で、手術いつにする?」
「しゅ、手術?!」
「手術して膿が溜まってるとこは全部取り除かないと治らないよ。」

医者の説明いわく、膿溜まりのトンネルをごっそり切り取って中を綺麗にしないと治らない病気なのだとか。
うおおお…いったいどういう手術なんだかわからないが、なんだか恐ろしいことになってしまった…。

「ところで当院はどこで知ったのかな?」
「ええと病院のホームページを見まして。」
「あっ、あれ僕がMacで作ったんだよねー。」

道理で手打ち感満載のヘボナイスなホームページだったわけだ。
自分もMacユーザーで、そのうえWeb制作の仕事をしていると言ったら急にノリノリになり、Web制作の苦労話をノンストップでされてしまった。
どうして医者と向き合ってホームページの話をしてるんだろう…意味がわからない…。

よくわからない流れのまま、なんとなく手術の日取りを決めて受付へ。
会計のときに薬袋を渡されて、中身を説明された。
飲み薬、塗り薬、あとやたらと巨大な座薬であった。

「これね、手術当日に入れてくださいね。ふたつ。」
「えっ!こんなデッカイのふたつも!?は、入りません…。」
「大丈夫大丈夫!」

なんでそんなに晴れやかな笑顔なのお姉さん…。
僕もう精神力削られっぱなしで死にそうだよ…。

できれば入院したほうがいいと言われながらも頑なに日帰り手術と通院にこだわったのは、当時どハマりしていたゲームがあり、自宅療養ならゲームし放題と考えたからなのであった。これは後からたっぷり後悔することになる。

よろよろと会社に戻り、チーフと社長に手術することになったので1週間ほど休ませて欲しいと話してその日は早退。
当時はまだ実家で暮らしていたので、仕事から帰ってきた母に手術をするからしばらく自宅療養すると話したところ、

「手術!?なにを?どこを!?」
「尻に膿が溜まった。」
「なんで膿なんか溜まるの!」

なにか倫理的に良からぬことをしたせいで尻に膿が溜まったとでも言わんばかりの形相であった。
なんで膿が溜まったのかなんてこっちが知りたいよ…。

当時の自分はデスマーチ的な仕事ばかりで、リュックに荷造りしてフラッと出て行っては連絡もなしに数日帰らないといった生活を続けており、母に邪推されても仕方のない状況ではあったのだが、いくらなんでもこの反応はヒドイと思いませんか。

「見せてみなさい!」

急な報告で気が動転したのか、とんでもないことを言い出した。
母は元看護婦ゆえに他人の尻ごとき見慣れているのかもしれない。
しかし、なんでいい歳して母にまで尻を見せにゃならんのだ。
だいたい尻を見たところでどうするつもりなんだ、この人は。

「いやだーッ!」

傍から見たらコントみたいなやりとりだったが、逃げないと無理やり脱がされそうだと思ったので逃げ出し、傷心のまま自室に引き篭もっていたら、部屋の外から追い打ちをかけられた。

「金なんかないからね!」
「誰も金なんか要求してNEEEEEー!」


病気になったことを一切心配されないってどういうことだ…。
機能不全家庭ゆえに親との関係は最悪だったが、この出来事によりさっさと家を出ないと本気でアカンぞと決心したのは言うまでもない。

※※※

手術当日は朝からなにも食ってはならんということだった。
例の座薬もなんとか押し込み(下剤だったもよう)、腹の中を空っぽにしてから万端の体制で挑む日帰り手術である。

しかし会社からならそう遠くはないが、自宅から行くとなると2時間近くかかる病院であった。手術後も毎日通院せよと言われ、素直に入院しとけば良かったと後悔したが、すでにアフターフェスティバルである。

ともかく空きっ腹のままフラフラと病院へ。
更衣室ですっぽんぽんになってから手術着(背中側が開くやつ)に着替えて手術室へ移動。やたら風通しが良くてスースーするので、そっかーこれから尻を切られちゃうんだもんなー、まいったなー、などと呑気なことを考える。

中に入るとすでに白衣とマスクで武装した医者と看護婦たちが待ち構えており、「はい。それじゃ手術台のうえにうつ伏せに寝てくださいー。」「足開いてくださいー。」「手術するところテープで固定しますねー。」と矢継ぎ早に羞恥プレイを強要された。

この恥ずかしさは他人の前で尻を丸出しにされた人間にしかわからないと思うが、今回は尻のみならず、尻穴のほうである。
しかも複数人の前で大公開である。
ここで新たな性癖に目覚めて新時代の幕開けを見ても良さそうな気がしたが、あいにくと羞恥心は人並みだった。
もう死にたい……そろそろ恥ずかしさで死んでもいいだろうか…。

麻酔を尻に注射され、次になにか点滴をされた。なんだったのかよくわからないが、点滴が落ちてくるたび頭がぐわんぐわんしたので、あれも麻酔だったのかもしれない。

で、脊椎にも麻酔をぶすっとやられ、下半身の感覚がまったく無くなってきたころに、尻穴を拡張する器具(そんなんあるのか)をぐいぐいと突っ込まれ、あられもない格好でポラロイド写真を撮られまくった。珍しい症例なので学会で発表させてねーとのことだったのだが、このころにはもう麻酔もだいぶ効いていて頭が朦朧としていたので、「もうなんでも好きにやっちゃってください…」という気分なのであった。

「そんじゃ手術はじめますねー。」

局所麻酔というのは面白いもので、痛覚はまるでないのに、「あ、いま切られてるなー」「縫ってるなー」というのはなんとなくわかる。
眠かったら寝ていいですよと言われていたものの、手術中だというのに医者も看護婦も笑いながら雑談しており、眠るどころではなかった。おかげでまな板の上の鯉の気分をたっぷり堪能してしまった。

「あ、そういえば君、Macでゲームはやるの?」

いきなり医者に話をふられるとは思わなかった。
しかし今まさに尻穴をチョキチョキしている相手にする質問なんだろうかこれは。

「あーはい…。やりますよ~。」
「僕最近おもしろいやつにハマってて。Life&Deathってやつ。」

知ってる…。
すごい知ってる。
なぜなら自分もプレイしてたから。

Life&Deathは簡単にいうと自分が医者になるゲームだ。→参考レビュー
患者がきたら質問したり検査したりして病気を診断するのだが、もちろん手術することもある。

「そんなら僕もやってます~。」
「アッペ(虫垂炎)の手術難しくない?患者何人も殺しちゃってさ、あはは」

今まさに手術してる医者がそれを言うか。
どんなギャグだよ。体を張りすぎだろ(俺が)

ちなみに、アッペの手術で患者を何人もブチ殺してるのは自分も同じだ。腹を切り開いて腸を引っ張りださねばならないのだが、もたもたと虫垂を探しているうちに切ったところがどんどん出血して死んでしまう。

というかね?そこに至るまでに手術のチュートリアルさえなくて、いきなり手術なんですよ。素人に虫垂の位置とかわかるはずもないのに酷いゲームもあったもんである。
Life&Deathではない、Death&Deathだ。とりあえず患者はみな死ぬ。

「やだぁ。先生、そんなゲームあるんですか~?」
「あるよー。面白いよー。君もやってみなよ。」

看護婦さん大受けである。
医者が医者のゲームをやって患者を殺しまくるというのも相当シュールだが、その話をしているのが手術の現場というのがシュールすぎる。

そのあともいきなり雑談を振られたような記憶があるが、なにせ麻酔で朦朧としていて寝言みたいな返答しかできなかった。
そうこうしているうちに無事に手術は終了。ストレッチャーに乗せられて病室へ。

麻酔がさめたら帰ってもいいですよと言われたものの、麻酔が切れてきたらとんでもない痛みが襲ってきて歩くどころの話じゃなかった。
鎮痛剤を飲ませてもらったがぜんぜん効かないので、追加で注射を打ってもらい、気絶して、気がついたら夜。

朝からなにも食べていないだろうからと、砂糖をたっぷり入れた紅茶を出してくれたので、最高にぼーっとする頭で紅茶を飲み、なんとか着替えて会計を済ませて帰宅…しようとしたのだが、ちょっと油断すると膝から崩れ落ちそうだったので、力を振り絞ってタクシーをとめ、自宅までお願いしてすぐに気絶。

タクシー代が3万もかかっちゃったが、自力で歩いて帰れるような状態じゃなかった。
日帰り手術といっても自力でスタスタ歩いて帰れるようなものとは限らないらしい。迂闊であった。

さて、それから自宅療養になったわけだが、ゲームやり放題★やったぜー!などという生ヌルい状態ではもちろんなく、連日2時間かけて通院をして点滴、帰宅してからは絶え間なく襲ってくる痛みを紛らわすためにコメディ映画を見続けるという悪夢のような一週間であった。
なお、尻からは浸出液がじわじわ出続けたので、トイレのたびにガーゼ交換したり薬を注入したりと大変忙しいのであった。
ゲーム?無理無理。

【教訓】 手術するなら素直に入院しましょう。

なお、療養中ヒマだろうからと友達がどっさりゲームの同人誌を貸してくれたのだが、どういうわけだか男性向け・女性向けのエロ同人誌も多数含まれており(ジャンル絞りで見境なく買っていたとのこと)、特に女性向けの薄い本においては読んでいてリアルに尻が痛くなったことを申し添えておきたい。

※※※

参考までに病気の解説ページへのリンクなどを貼っておきます。
なっちゃったら手術しないと治らないので急いで専門の病院へゴー!

★痔瘻の原因と発生の仕方

会社の電撃倒産やら修羅場続きやらで相当体力と免疫力が低下していたのでやられちゃったぽいですね。
なお、親には電撃倒産および転職のゴタゴタなどを一切伝えておらず、しかも自分の仕事も明かしていなかったので、遊び呆けているフリーターだと思い込んでいたみたいです。

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