2016年01月の記事 - 新生itachizm
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第七霊災のせいで続きがさっぱり書けないので、ゲームネタがでてくるというこじつけでもって自分のおもしろ体験談を書くことをお許し願いたい

ゲームネタがでてくるというこじつけでもって自分のおもしろ体験談を書くことをお許し願いたい。

なお、ノンフィクション感動巨編ではありますが(読み物風にしてます)、内容が内容であるために一部フェイクが入っております。でも登場人物の会話とかは限りなく本物です。

※※※


当時務めていた会社が電撃倒産をし、チーフと一緒に赤坂の洒落乙なオフィスに引き取られて、わりと修羅場ちっくな仕事をてきぱきとこなしていた二十代半ばのころの出来事である。

過労のせいか連日微熱が続いてフラフラになっており、そして何故だか知らないが日に日に尻が痛くなってきた。

もしやこれは尻が痛いのでは…?と薄々感じていたのだが、まさか痛いのが尻だなどとは思ってもみなかったので、通勤で使っているマウンテンバイクにまたがったら尻に激痛が走り、やっぱり痛いのは尻だったと確信するまでは自分でも否定し続けていたのだ。
だって尻だし認めたくないじゃないですか!

素人判断でパッと思いつくのは痔である。
当時の仕事はWeb制作であり、毎日何時間も椅子に座りっぱなしなので、いつ痔になってもおかしくなかった。そうか痔か。痔なら肛門科か。

仕事の合間にネットで調べ、近隣ではないけれども専門の病院を見つけたので仕事を抜けだして行ってみることに。
電話もせずに突然行っちゃったのだが、尻を患っていて病院に通うほどの人というのはそうそういるものではないのか、たいして待たされもせずに診察室に呼ばれたのだった。

「どうしました。」

中年の男の先生、要するにおっさんが待ち構えていた。
となりに補助のための看護婦さん(可愛い)が立っている。

「尻が痛いです。」
「じゃ、見てみましょうか。」

見てみましょうかときたよ…。

尻専門だから覚悟はしていたものの、いきなりストレートにそう言われるとは思わなかった。
看護婦さん(可愛い)に「ベルト外して、そこに横になってくださいね~。」なんて言われたので、素直にベルトを外して壁のほうを向いて診察台の上に横たわったら、いきなりパンツごとGパンを下ろされて尻丸出しにされちゃったもんだから羞恥プレイもいいところである。

「力抜いてねー。」

台詞的には「ちから」と言ったところですでに突っ込んでいる。
それにしても、いきなり指を突っ込んでくるとは不意打ちすぎる。
もちろん、先生は尻のプロだから連日他人の尻を見ているのだと思うが、こっちにとっては初めての経験である。少しは心構えをさせて欲しいものだ。

「あっ…いっ、いててててててぇぇー!
「なるほどなるほど。」

無遠慮にぐりぐりとかき回されるわ、そのたびに痛みが脳天にまで突き抜けてくるわで、まるで拷問である。
薄い本にありそうだが、「あっ…中…かき回すのやめて…っ」などと真っ赤になって喘いでいる場合ではない。
いっそのこと殺してくれと懇願したくなる痛さだった。

必死になってずっとこらえていたら、ようやく何かが終わったようだ。看護婦さんがおっさんに蹂躙された可哀想なぼくの尻穴にテキパキとガーゼを当てて、パンツとGパンを履かせてくれた。泣きそう。
椅子に座り直したものの、あまりの痛みに放心していたような気がする。

「さて。どうなっていたと思います?」

なんでそんなこと患者に聞くの先生…。
自分の尻のことなんかわかるわけないじゃんか…。

「痔?」
「はずれー。」

はずれなのかい!?
いったい俺の尻どうなっちゃってんの?

「肛門周囲潰瘍と痔瘻ですね。でも膿の排出穴ができてないから中に溜まってるね。相当痛いはずだし、熱も出てるでしょ?君、我慢強いんだね。」
「は…はあ。」

そんなことで褒められましても…。

「切開して絞っておいたから少し楽になると思うけど。で、手術いつにする?」
「しゅ、手術?!」
「手術して膿が溜まってるとこは全部取り除かないと治らないよ。」

医者の説明いわく、膿溜まりのトンネルをごっそり切り取って中を綺麗にしないと治らない病気なのだとか。
うおおお…いったいどういう手術なんだかわからないが、なんだか恐ろしいことになってしまった…。

「ところで当院はどこで知ったのかな?」
「ええと病院のホームページを見まして。」
「あっ、あれ僕がMacで作ったんだよねー。」

道理で手打ち感満載のヘボナイスなホームページだったわけだ。
自分もMacユーザーで、そのうえWeb制作の仕事をしていると言ったら急にノリノリになり、Web制作の苦労話をノンストップでされてしまった。
どうして医者と向き合ってホームページの話をしてるんだろう…意味がわからない…。

よくわからない流れのまま、なんとなく手術の日取りを決めて受付へ。
会計のときに薬袋を渡されて、中身を説明された。
飲み薬、塗り薬、あとやたらと巨大な座薬であった。

「これね、手術当日に入れてくださいね。ふたつ。」
「えっ!こんなデッカイのふたつも!?は、入りません…。」
「大丈夫大丈夫!」

なんでそんなに晴れやかな笑顔なのお姉さん…。
僕もう精神力削られっぱなしで死にそうだよ…。

できれば入院したほうがいいと言われながらも頑なに日帰り手術と通院にこだわったのは、当時どハマりしていたゲームがあり、自宅療養ならゲームし放題と考えたからなのであった。これは後からたっぷり後悔することになる。

よろよろと会社に戻り、チーフと社長に手術することになったので1週間ほど休ませて欲しいと話してその日は早退。
当時はまだ実家で暮らしていたので、仕事から帰ってきた母に手術をするからしばらく自宅療養すると話したところ、

「手術!?なにを?どこを!?」
「尻に膿が溜まった。」
「なんで膿なんか溜まるの!」

なにか倫理的に良からぬことをしたせいで尻に膿が溜まったとでも言わんばかりの形相であった。
なんで膿が溜まったのかなんてこっちが知りたいよ…。

当時の自分はデスマーチ的な仕事ばかりで、リュックに荷造りしてフラッと出て行っては連絡もなしに数日帰らないといった生活を続けており、母に邪推されても仕方のない状況ではあったのだが、いくらなんでもこの反応はヒドイと思いませんか。

「見せてみなさい!」

急な報告で気が動転したのか、とんでもないことを言い出した。
母は元看護婦ゆえに他人の尻ごとき見慣れているのかもしれない。
しかし、なんでいい歳して母にまで尻を見せにゃならんのだ。
だいたい尻を見たところでどうするつもりなんだ、この人は。

「いやだーッ!」

傍から見たらコントみたいなやりとりだったが、逃げないと無理やり脱がされそうだと思ったので逃げ出し、傷心のまま自室に引き篭もっていたら、部屋の外から追い打ちをかけられた。

「金なんかないからね!」
「誰も金なんか要求してNEEEEEー!」


病気になったことを一切心配されないってどういうことだ…。
機能不全家庭ゆえに親との関係は最悪だったが、この出来事によりさっさと家を出ないと本気でアカンぞと決心したのは言うまでもない。

※※※

手術当日は朝からなにも食ってはならんということだった。
例の座薬もなんとか押し込み(下剤だったもよう)、腹の中を空っぽにしてから万端の体制で挑む日帰り手術である。

しかし会社からならそう遠くはないが、自宅から行くとなると2時間近くかかる病院であった。手術後も毎日通院せよと言われ、素直に入院しとけば良かったと後悔したが、すでにアフターフェスティバルである。

ともかく空きっ腹のままフラフラと病院へ。
更衣室ですっぽんぽんになってから手術着(背中側が開くやつ)に着替えて手術室へ移動。やたら風通しが良くてスースーするので、そっかーこれから尻を切られちゃうんだもんなー、まいったなー、などと呑気なことを考える。

中に入るとすでに白衣とマスクで武装した医者と看護婦たちが待ち構えており、「はい。それじゃ手術台のうえにうつ伏せに寝てくださいー。」「足開いてくださいー。」「手術するところテープで固定しますねー。」と矢継ぎ早に羞恥プレイを強要された。

この恥ずかしさは他人の前で尻を丸出しにされた人間にしかわからないと思うが、今回は尻のみならず、尻穴のほうである。
しかも複数人の前で大公開である。
ここで新たな性癖に目覚めて新時代の幕開けを見ても良さそうな気がしたが、あいにくと羞恥心は人並みだった。
もう死にたい……そろそろ恥ずかしさで死んでもいいだろうか…。

麻酔を尻に注射され、次になにか点滴をされた。なんだったのかよくわからないが、点滴が落ちてくるたび頭がぐわんぐわんしたので、あれも麻酔だったのかもしれない。

で、脊椎にも麻酔をぶすっとやられ、下半身の感覚がまったく無くなってきたころに、尻穴を拡張する器具(そんなんあるのか)をぐいぐいと突っ込まれ、あられもない格好でポラロイド写真を撮られまくった。珍しい症例なので学会で発表させてねーとのことだったのだが、このころにはもう麻酔もだいぶ効いていて頭が朦朧としていたので、「もうなんでも好きにやっちゃってください…」という気分なのであった。

「そんじゃ手術はじめますねー。」

局所麻酔というのは面白いもので、痛覚はまるでないのに、「あ、いま切られてるなー」「縫ってるなー」というのはなんとなくわかる。
眠かったら寝ていいですよと言われていたものの、手術中だというのに医者も看護婦も笑いながら雑談しており、眠るどころではなかった。おかげでまな板の上の鯉の気分をたっぷり堪能してしまった。

「あ、そういえば君、Macでゲームはやるの?」

いきなり医者に話をふられるとは思わなかった。
しかし今まさに尻穴をチョキチョキしている相手にする質問なんだろうかこれは。

「あーはい…。やりますよ~。」
「僕最近おもしろいやつにハマってて。Life&Deathってやつ。」

知ってる…。
すごい知ってる。
なぜなら自分もプレイしてたから。

Life&Deathは簡単にいうと自分が医者になるゲームだ。→参考レビュー
患者がきたら質問したり検査したりして病気を診断するのだが、もちろん手術することもある。

「そんなら僕もやってます~。」
「アッペ(虫垂炎)の手術難しくない?患者何人も殺しちゃってさ、あはは」

今まさに手術してる医者がそれを言うか。
どんなギャグだよ。体を張りすぎだろ(俺が)

ちなみに、アッペの手術で患者を何人もブチ殺してるのは自分も同じだ。腹を切り開いて腸を引っ張りださねばならないのだが、もたもたと虫垂を探しているうちに切ったところがどんどん出血して死んでしまう。

というかね?そこに至るまでに手術のチュートリアルさえなくて、いきなり手術なんですよ。素人に虫垂の位置とかわかるはずもないのに酷いゲームもあったもんである。
Life&Deathではない、Death&Deathだ。とりあえず患者はみな死ぬ。

「やだぁ。先生、そんなゲームあるんですか~?」
「あるよー。面白いよー。君もやってみなよ。」

看護婦さん大受けである。
医者が医者のゲームをやって患者を殺しまくるというのも相当シュールだが、その話をしているのが手術の現場というのがシュールすぎる。

そのあともいきなり雑談を振られたような記憶があるが、なにせ麻酔で朦朧としていて寝言みたいな返答しかできなかった。
そうこうしているうちに無事に手術は終了。ストレッチャーに乗せられて病室へ。

麻酔がさめたら帰ってもいいですよと言われたものの、麻酔が切れてきたらとんでもない痛みが襲ってきて歩くどころの話じゃなかった。
鎮痛剤を飲ませてもらったがぜんぜん効かないので、追加で注射を打ってもらい、気絶して、気がついたら夜。

朝からなにも食べていないだろうからと、砂糖をたっぷり入れた紅茶を出してくれたので、最高にぼーっとする頭で紅茶を飲み、なんとか着替えて会計を済ませて帰宅…しようとしたのだが、ちょっと油断すると膝から崩れ落ちそうだったので、力を振り絞ってタクシーをとめ、自宅までお願いしてすぐに気絶。

タクシー代が3万もかかっちゃったが、自力で歩いて帰れるような状態じゃなかった。
日帰り手術といっても自力でスタスタ歩いて帰れるようなものとは限らないらしい。迂闊であった。

さて、それから自宅療養になったわけだが、ゲームやり放題★やったぜー!などという生ヌルい状態ではもちろんなく、連日2時間かけて通院をして点滴、帰宅してからは絶え間なく襲ってくる痛みを紛らわすためにコメディ映画を見続けるという悪夢のような一週間であった。
なお、尻からは浸出液がじわじわ出続けたので、トイレのたびにガーゼ交換したり薬を注入したりと大変忙しいのであった。
ゲーム?無理無理。

【教訓】 手術するなら素直に入院しましょう。

なお、療養中ヒマだろうからと友達がどっさりゲームの同人誌を貸してくれたのだが、どういうわけだか男性向け・女性向けのエロ同人誌も多数含まれており(ジャンル絞りで見境なく買っていたとのこと)、特に女性向けの薄い本においては読んでいてリアルに尻が痛くなったことを申し添えておきたい。

※※※

参考までに病気の解説ページへのリンクなどを貼っておきます。
なっちゃったら手術しないと治らないので急いで専門の病院へゴー!

★痔瘻の原因と発生の仕方

会社の電撃倒産やら修羅場続きやらで相当体力と免疫力が低下していたのでやられちゃったぽいですね。
なお、親には電撃倒産および転職のゴタゴタなどを一切伝えておらず、しかも自分の仕事も明かしていなかったので、遊び呆けているフリーターだと思い込んでいたみたいです。

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生い立ち話はちょっと休憩して第七霊災の話

思いのほか長々と話を書いてしまいましたが、実は完結していませんで…。
プロットはできているんですが、書けば書くほど長くなる病に冒されています。

さて、続きを書くにあたり、最高にロックな出来事がありました。
第七霊災のことをすっかり忘れてた。

第七霊災…それはエオルゼア全土を焦土にした大災害。
なにしろ第七霊災のせいでエオルゼアは新生しちゃったんですから、これは話に絡めないわけにはいくまい。
しかし、根性版はβをプレイして製品版パッケージも買ったものの、まさかのクソゲークオリティに驚愕して一切課金をすることなく人生を終えてしまったんだ…。

つまりムサシはレガシー先輩ではありません。
過去から飛ばされてきたヒカセンはレガシー先輩であるゆえに、それ以外のヒカセンは第七霊災をかろうじて生き延びた一般人であるはず。が、肝心の「第七霊災での被害」というのがゲーム中であんまり語られていないのですよ。

ちょっと資料を探してみました。

第七霊災とは何だったのか?(1)
第七霊災とは何だったのか?(2)
第七霊災とは何だったのか?(3)

これを読んで、もうひとつ判明してしまった。
第七霊災を20年以上前の出来事だと勝手に思い込んでいたことを。

だってさ、単純に考えて、
たった5年後にヒカセンを飛ばしたところで、
なにかが解決するとか思わんじゃん?

5年ぽっちじゃ復興すら終わりませんってー!
ジジイ!なに問題先送りしてるんだー!

気になったので新キャラつくってオープニング確認してみたんです。
いきなり冒頭でハイデリンからの電波を受信して覚醒している。



集落から逃げ出してそれっきりという設定なのに、やけに綺麗な種族装備を着ている。
それはちょっと目をつぶっていただくとして…。



「ずいぶん復興が進んだとはいえ、まだまだ戦禍が残ったままだ。」

えええ!?
5年ごときであんなに復興進んじゃっていいんですかー!?

って、第七霊災どれほどの被害だったんだよ!
都市が無事すぎてわかんねぇよ!

そういうわけで、ちょっと辻褄をあわせるために続きの着手が遅くなりそうです。
冒険者デビューする5年前に第七霊災を生き延びたってことで…いいんだろうか…そういうことだよな…。



冒険者になったのは金目当てです。


第四話「あるヒューランの名」

獲物を見つけたら、必ず風下から姿勢を低くして近づくこと。
自分の輪郭が意識からぼやけるくらい、集中して気配を消すこと。
それから静かに弓を構え、目標に向かって一気に弓弦を引き絞って…。

鋭い風切り音を残して矢が飛んでゆき、獲物の向こうに突き立った。
野うさぎがぴょこんと跳び上がり、土煙をあげて慌てて逃げて行く。

「ああ…。」

俺はがっくりと肩を落とした。まったく弓の扱いがダメな生徒だった。
師匠であり、狩りの名手である母が見ていたら、なんと嫌味を言われていただろう。

ミコッテ族は弓の扱いに長けていると言われていたが(そして実際、大多数のミコッテはそうだったが)、俺は小さいころから剣や斧を奮って直接戦うほうが得意だった。
なにしろ、そのほうが余計なことを考えなくても勝手に身体が動く。

野うさぎはすばしこいから弓でしか仕留められないが、このあたりに棲むモグラは足が遅いので、そっと近づいていって短剣を一気に突き立てれば簡単に仕留めることができた。
母は口を酸っぱくして弓を使えと言っていたが、まさか手ぶらで帰るわけにもいくまい。

そうやって仕留めた大小のモグラを麻縄に結びつける。モグラばかりだものだから、肩に担ぐと芋を掘ってきたように見えなくもない。
本音を言うと、モグラより野うさぎのほうが美味しいのだが、ここはどうにかモグラで勘弁してもらおう。

洞窟の方角に戻りながら、薬草を摘んで、腰の袋に詰め込む。
母はかすり傷だと言ったが、日に日に足の状態は悪化する一方だった。
最初のうちは少し腫れている程度だった。だからふたりで狩りに出て、手ほどきを受けながら野うさぎも狩った。
数日すると怪我をした箇所がぱんぱんに腫れ上がり、痛みと熱でつらそうだったので、俺ひとりで狩りに出るようになった。
で、ひとりでは野うさぎがどうしても狩れなくて、このざまだ。

薬草ををすり潰したものを患部に塗ってボロ布を巻いておくのが精一杯の手当だった。
少し医術の心得がある流民によると、足の筋肉が壊疽を起こしているので、毒が全身にまわらないうちに足を切り落とさないと命にかかわるということだった。だが、母がそれを頑なに拒んだ。

片足を無くしたらもう狩りができない。というより、追手から逃げることもできない。
どうせ死ぬのならこのまま死にたい、と。

同じようにして命を落としたミコッテの狩人を何人か見てきたから、俺にもわかる。
怪我をした箇所が赤く腫れ、そのあとだんだん黒ずんできて、高熱と目眩に苦しみ、錯乱して死に至る。
母の命はもって数日というところだろうか。

せっかく逃げおおせたのに、これからふたりで暮らしていこうとした矢先なのに。
考えれば考えるほど暗い気持ちになるだけだったので、俺はなにも考えないようにしながら帰路を急いだ。

狩ってきた獲物を流民の長に全部渡し、洞窟の奥の湧き水を汲むと、俺は熱に浮かされる母の元へ走った。
冷たい水にひたして固くしぼった布で身体の汗を拭ってやってから、もう一度布を絞って額に乗せる。
薬草をすり潰して布に塗り、足に巻いてあったものと取り替えた。
はやくも怪我の箇所が黒くなりはじめている。こうなると痛みも感じなくなるが、今度は身体に毒がまわりはじめるのだ。
苦しそうに目を閉じていた母が、うっすらと目をあけた。

「おかえり。弓は使えるようになったかい。」
「ゆ、弓は…うん。そのうち、きっと使いこなすよ。」
「そうか。」

嫌味すら言われなかったのでひどく拍子抜けした。というより、すでに怒る力も残っていないのかもしれない。
額の布に手を当ててみると、もう熱を吸って温くなっていた。
俺は熱っぽい母の手をきつく握りしめた。

「噂話を聞いた。何人かのミコッテが、このあたりで目撃されたらしい。ミコッテはこのあたりじゃ珍しいから、ここが見つかったら私たちの居場所も簡単にバレる。」

触れている母の手は熱を帯びて熱いのに、いきなり頭から冷水を浴びせられたように感じた。
追手だ。俺たちの痕跡を追って、ついにここまでやってきた。
どうする。また急いで逃げれば間に合うか?
とはいえ、こんな状態の母を連れて逃げおおせるものではない。
いっそのこと不意打ちに出るというのはどうだろう…。

「馬鹿だね。オマエが独りで出てったところで、手練の狩人にかなうわけないだろう。あっけなく殺されるだけだよ。」

簡単に見透かされていた。
たしかに俺は狩人としては未熟だし、まだまだ子どもだ。戦力にすらならない。
けれども、母を置いて出ていくことなんてできない。それならいっそ、ふたり一緒に殺されたほうがいい。
自分では意識していなかったが、たぶん、今にも泣き出しそうな顔をしていたのだろう。
母が腕を伸ばして俺の首にまきつけてきた。つよく抱きしめられて、身体の上に倒れこむ。
息が苦しかった。でも、こうしてもらうのもこれが最後のような気がした。

「いいかい。オマエは夜が明けたらウルダハへ向かうんだ。外壁に貧民たちの天幕があるから、そこに身を隠しなさい。」

耳元で母が小さくささやく。

「私はまだ歩けるから、奴らの囮になる。さすがにいきなりは殺すことはないだろうから、オマエは魔物に襲われて死んだと話す。」
「えっ…。」
「私はもう長くない。オマエさえ生きていればいい。」
「俺…俺ひとりじゃイヤだよ。独りで生きていたくないよ…。」

簡単に泣くなと言われていたけれど、どうしようもなく目から涙があふれた。
嗚咽をもらす俺の頭を、母の手が優しく撫でる。

「オマエは優しい子だ。辛い選択だってことはわかってるよ。でもね、どんなことをしても生きていかなくちゃいけない。私はただ土に還るだけ。何も哀しいことなんてないよ。」
「うん。」

俺も母の身体を抱きしめた。泣き疲れてそのまま眠ってしまったのだろうか。
ふたりだけの小さな天幕でよくそうしてくれたように、母の子守唄が耳元でずっと聞こえていた。



翌朝、まだ日が上りきらぬうちに、俺は流民たちの洞窟から抜けだした。
母は夕刻になったら洞窟を出るという。

うまく追手をまけたらウルダハへ向かうと言っていたが、それは単なる気休めだろう。
もう二度と会えないことはお互いわかりきっていた。
だから、後ろを振り向かないようにして、ただひたすら歩くことに決めた。

流民の洞窟の近くにブラックブラッシュというところがあって、ここからウルダハまで線路が続いている。
線路というのは地面に敷いてある二本の鉄の棒のことで、昔はこの棒の上を大きな乗り物が走ったらしい。
狩りにでかけたときに母に教わったのだが、いまいちピンとこなかった。
ともかくこれに沿って行けばウルダハに着く、自分にそう言い聞かせて、俺は線路の上を歩いた。

数時間ほど歩いたところで、空が急激に暗くなってきているのに気づいた。
ゴロゴロと遠雷の音が聞こえる。
砂混じりの風がびゅうびゅうと顔に強く吹き付け、雨の匂いがしてきた。
ほどなく、耳をつんざく雷の音とともに土砂降りの雨が降ってきた。
線路の先にトンネルが見えたので急いで駆け込んだが、すでに服も荷物もびっしょりと濡れてしまっていた。



短いトンネルだったが、途中で火を囲んでいる屈強な男たちの集団がおり、とぼとぼと歩く俺を見つけると手招きしてきた。
男のひとりが自分の横に座るよう身振りで示したので、近づいていってそこに腰を下ろす。
例によって言葉がわからないが、身体が冷えて寒いから、一緒に温まらせてもらおう…。

ふう、と一息ついたところで、いきなり服を脱がされた。驚いたが、代わりに乾いた外套を身体に巻き付けてくれた。
服はぎゅっと絞って、暖かく乾いた木箱の上に広げる。なるほど。

パチパチと爆ぜる焚き火を見ていたらウトウトしてきてしまって、男がしきりに俺の耳をさすったり、尻尾をいじっていることに気づかなかった。
周囲の男たちもなにかニヤニヤと笑いながらそれを見ている。
ズボンの中にするりと手が入ってきたところで、さすがの俺もただならぬ状況であることを察した。

男が身体を押さえつけてくるよりも早く、それをかいくぐってトンネルの外へ飛び出す。
乾いた服も荷物も置いてきてしまったが、それどころじゃない。
まだ雨も止んでいなかったが、得体の知れない恐怖を感じて必死に走った。

足元の泥水がばちゃばちゃと跳ね上がり、頭の先から泥をかぶった。
なんとかウルダハへ辿り着いたとしても、右も左も、もちろん言葉もわからない。
どこでだって生きていけるものだとおばあも母も言っていたものだが、とても信じる気になれなかった。
でも、いまの俺にはウルダハに向かうしかない。

ようやく辿りついたウルダハの城壁には、ボロボロになった天幕がいくつもはりつき、焚き火のまわりには流民よりも貧しい身なりの者たちが暖をとるために固まっていた。
ずっと走り続けてきたことで心臓が早鐘のように打ち、足もふらついていた。
吸い寄せられるように焚き火のほうに歩いていったものの、あまりに身なりが酷かったせいで、舌打ちした貧民によって突き飛ばされた。数歩たたらを踏んでガラクタの山の中に尻もちをつき、疲れきっていたせいでそのまま動けなくなってしまった。

ちょうど頭上には天幕があったが、雨がななめに吹き付けてくるから意味が無い。
ずっと走ってきたから最初は苦しいほどの熱さを感じていたが、それもすぐに氷のような冷たさに変わった。
だんだんと意識が遠のいてきて、顔に当たる雨粒がなんだか暖かく感じる。
眠ったら死んでしまうとわかっていたが、もはや立ち上がる気力さえ残っていなかった。



夢うつつに、誰かに抱き上げられて運ばれているのがわかった。
頬を何度か叩かれたみたいだが、その感覚も鈍く、頭がふわふわとしてどうしても目が開けられない。
手足に力が入らず、とてつもなく眠かった。
幾人もの手によって、濡れそぼった外套とズボンが剥ぎ取られた。
ヒューランの子ではないことがわかって誰かの声があがったが、俺はふたたびどこかへ運ばれた。

身体がかっかと熱くなってきたことで、ようやく意識がはっきりしてきた。
ぼんやりと目を開けると、俺はお湯をはった小さなタライの中にいて、誰かがしきりに手足をこすっていた。
川に落ちて凍えたとき、おばあがこうして身体を温めてくれたんだっけ…。

最初に目が合ったのは、腕まくりをして俺のつま先をこすっている老女だ。
どことなく、おばあに雰囲気が似ていた。
俺が目覚めたことに気づいて、老女がそばにいる老人に声をかけた。
ぼうっとしていると、お湯に浸した布で顔も頭もゴシゴシとこすられて、最後に乾いた布を頭からかぶらされた。
身体を拭かれてそのまま暖炉の前に連れていかれ、そこに置いてある椅子に座れと身振りで示される。

トンネルの中で襲われそうになったことを思い出し、俺は身体に巻き付けた布をぎゅっと掴んだ。
まさかここで襲われたりしないと思うけど、用心したほうがいいかもしれない…。
とはいえ、先ほどの屈強な男たちとくらべて、老人と老女はあまりにも善良そうに見えた。
ビクビクしていたのが伝わったのか、老女が暖かいスープを器に入れて戻ってきて、あまり俺に近寄らぬようにして差し出してきた。
それから、優しく微笑むと理解できない言葉で話しかけてくる。

ゆっくりとスープをすすっていたら、一度奥に引っ込んだ老人が手に服を抱えて戻ってきた。
広げてみると、少し丈が長いが、着られそうな大きさだった。
受け取った服に袖を通していると、老人と老女が俺を見て、しきりにある単語を繰り返していた。
ムサシ、と。

「むさし?」

幸いにも発音は難しくなかった。人の名前? この服の持ち主だろうか。
老人がにこりと笑って頷いた。

一緒に暮らすようになったふたりからヒューランの言葉を学んだことで、俺はやがて知るようになる。
「ムサシ」というのがふたりの息子の名で、彼が戦地にでかけたままついに戻らなかったことを。

そして、その日を境にして、俺も「ムサシ」というヒューランの名を名乗るようになったのだった。



⇒第五話「つかのまの春」





第三話「砂漠の国」

いまでもときおり夢に見るのは、外套をはためかせ、暗い森の中を飛ぶように駆けてゆくほっそりとした後ろ姿。
記憶の中の母の顔はもう曖昧なのに、この後ろ姿は何故かはっきりと覚えている。

月明かりがあるとはいえ、夜の森を走り続けるのは容易なことではなく、俺は何度も足をとられて転んだ。
転ぶたびに母との距離が離れてしまうのだけど、そのたびに母が駆け戻ってきて、俺の腕を強くつかんで引き起こす。
しまいには腕を掴まれたまま、グイグイ引っ張られるようにして走った。
さすがに息があがってきて目の前がチカチカしてきたころ、ときおり後ろを振り返っていた母が、急に速度を落とした。

「尾行されてる。」

母の見つめている方角、ずっと遠くのほうに、ぼうっとした明かりが見えた。
フードをはねあげて額の汗を拭うと、ふたたび目深にかぶり直す。

「木に登ってやり過ごそう。もうじき森が切れるし、夜の間は分が悪い。」

獣道を外れて背の高い草の中に分け入る。
下から尻を押し上げられるようにして大木によじ登り、大ぶりな枝のところでやっと一息ついた。
母は単独で身軽によじ登ってきて、静かにするようにと身振りで示すと、姿勢を低くして息を潜めた。

やがて明かりはチラチラとした松明の炎となり、短弓を背負った女たちの集団がやってきた。
先頭にいるのはマーリだろう。全部で六人くらいだろうか。
大きく身振り手振りをしながら、なにかわめいたり、怒鳴っているようだ。

「殺した」「血の復讐」「痕跡」

そんな単語が切れ切れに聞こえる。
やっぱり、ダイラーたちは死体で見つかったんだ。
意地悪なやつだし大嫌いだったけど、殺されたと聞くと少し複雑な気持ちになる。
俺も長の天幕に呼ばれていたら、同じように殺されていたんだろうか…。

ぼうっと考え事をしていたら、彼女たちが二手にわかれ、別々の方角へ遠ざかっていくところだった。

「砦と村の方角に別れたか。それなら、私たちはウルダハへ向かおう。」
「ウルダハ?」
「砂漠の国さ。今夜はこのままここで休んで、夜が明けたら移動しよう。連中は朝の光には弱いからね。」

そうなのだ。

集落のみんなは夜の暗闇には強いが、朝の光には滅法弱い。一方で、俺と母は夜だとみんなより目が見えにくい。
簡単に追跡されてしまったのは、夜は彼らの領分だったせいもある。

母の目は針みたいに鋭くて、瞳孔が縦長だ。おばあや他の女たちの目は瞳孔が大きくて丸い。
自分で自分の顔を見ることはできないが、母いわく、俺も縦長の瞳孔であると教えてもらったことがある。
おばあからは、それがサンシーカーとムーンキーパーの違いだと教わった。
このはっきりとした違いのせいで、自分は長やダイラーたちから疎まれていたのだろうか?
今となってはどうでもいいことだが、むしろそうされていたことで命がつながったのだとしたら、運命とは皮肉なものだ。

東の空が白みはじめたころ、俺たちはするすると木から降りて、再び歩きはじめた。
だんだんと木々が少なくなってゆき、かわりに赤茶けてゴツゴツした岩が多くなってくる。
地平線まで開けた空を見たのは生まれてはじめてだった。



途中、大きな石の橋を通った。
はじめて目にする巨大な建造物には度肝を抜かれたが、それ以上に驚いたのが橋の下の巨像だ。
今にも動き出しそうなそれは、人の手によるものだと母が教えてくれた。思わず橋から身を乗り出してぽかんと見とれていると、

「ほら、馬鹿みたいにあんぐり口を開けてるんじゃない。口に砂が入るよ!」

森を出てからはじめて、母が笑った。
浅黒い肌に金色の房が混じった黒髪。日に当たってスミレ色の瞳がキラリと輝いた。
太陽の下で見る母は集落でのイメージとだいぶ違っていてビックリしたのだったが、詳しく思い出そうとするとどうしても面影がぼやける。



このあたりから記憶がまばらになってきている。

大地はカラカラに乾き、日陰もほとんどない。
水も残り少ない。どこかに立ち寄れば調達できそうだが、追手がかかっているだろうと警戒して避けた。
砂まじりの熱い風、遠くに立ち上る陽炎と、どこまでも高く広がる空。
外套を被っていても太陽はジリジリと照りつけて容赦なく体力を奪ってくる。
やがて少しずつ日は傾いてきたが、そのころには俺の体力も限界に近かった。
朦朧とした意識のまま、熱に浮かされるようにして、ふらふらと歩くのがやっとだった。

ゆるゆるとした坂を登りきったところで、砂塵の向こうにとてつもなく大きな影がうっすらと見えた。
城壁、丸くて巨大な屋根、尖塔…。
俺は集落で生まれたから、大きい街はもちろん、都市など見たことがない。
だからそれが砂漠の国ウルダハだなどとは、すぐにはわからなかった。
母が立ち止まって振り返った。

「あれがウルダハだよ。あと少しだ。」



目的地が見えたことで緊張が緩んでしまい、俺はよろけて膝をついた。
駄目だ、ここで倒れたらもう歩けなくなってしまう…。
母が背中の荷物を下ろして、水筒の底に残っていた残り少ない水を分けてくれた。
肩に掴まらせてもらい、なんとか立ち上がりながら、砂で汚れた顔をこすった。目にホコリが入ったのかチクチクと痛む。
もうちょっとだ。もうちょっとだけ頑張れば…。

日を遮るものがないはずなのに、あたりが不意に暗くなった。
いきなり力いっぱい突き飛ばされ、俺は無様に地面を転がった。
頭を打ったのか、目をあけても景色がぐるぐるとするばかりで、なんとか起き上がろうとしてまた崩れ落ちる。
かすんで見える視界の中で、短剣を構えて姿勢を低くした母の姿が見えた。
対峙しているのは巨大な黒い影だ。大きな鎌をもたげている。見たこともない巨大な昆虫だった。

加勢を、しなくちゃ。
たしか荷物の中に短弓が。

渇いて死にかけの子どもが戦力になるはずもないのに、俺は必死だった。
だが、自分の意志に反してだんだんと視界が暗くなっていき、ついにはなにもわからなくなってしまった。



頬にひんやりとした感触、それからかすかに水の匂いを感じて、目が覚めた。
しびれていたような手足の感覚がゆっくりと戻ってくる。
ひんやりとした暗い洞窟の中、地面に寝かされているようだった。

上半身だけを起こしてぼんやりしていると、明かりが差し込む洞窟の入り口のほうから、浅黒い上半身を晒した男がのしのしと歩いてきた。
集落にもヒューランの商人がきたことがあるから、顔の横に小さな耳があり、尻尾がないのがヒューランというのは知っているが、それにしても大きかった。はじめはヒューランじゃないのかとさえ思った。
片膝をつき、聞き慣れない言葉を話しながら、水の入った器をぐいと差し出してくる。
喉が猛烈に乾いていることを思い出した。ひったくるようにして器を受け取り、あわてて水を飲み込んものだから激しくむせてしまった。
男が大きな声で笑いながら立ち上がる。その向こうから、よく見知った姿が片足を少しかばいながら走ってきた。母だ。無事だった。

「やっと目が覚めたね。もう大丈夫だ。ここにいる流民たちに助けられた。」

返事をしようとしたけれども、声が掠れてしまって出ない。
それは? と、ボロ布をきつく巻いている右足に視線をうつすと、

「ちょっと油断した。かすり傷だよ。」

さっき水をくれた男が母に声をかける。母の頭がちょうど男の胸の高さだった。
母が聞き慣れない言葉で返事をすると、男は手を振って離れていった。
ふたりのやりとりは俺にはまったく理解できなかった。

「狩りの獲物を提供するって約束で置いてもらったんだよ。オマエも弱っているし、しばらく厄介になろう。」
「俺が…。」

水を少し飲んだからか、やっと声が出せるようになった。

「ん?」
「俺が足手まといになったからだ。ごめんなさい。」

母がにこりと笑って、俺のとなりに腰を下ろす。

「いいんだ。私はあの集落を出たかったから。こうなったのもアーゼマのお導きだろう。」
「アーゼマ? メネフィナじゃなくて?」
「私たちはサンシーカーだから、守護神はアーゼマだよ。」
「俺の血の半分はムーンキーパーじゃないの?」

なにがおかしいのか、母は弾かれたように笑い出した。
きょとんとしていると、肩に腕をまわしてきて、それでもまだくつくつと笑っている。

「そうか。オマエには話していなかったね。オマエは長の息子じゃない。」
「えっ?」

思わず素っ頓狂な声をあげてしまった。
ど、どういうこと?

「集落で俺を産んだんじゃないの?」
「長に拾われたとき、すでに私は身籠ってた。長にはバレただろうさ。生まれてすぐに殺されてしまうだろうと思ってた。けれども、見逃してくれたんだ。」
「本当の息子たちは殺してしまうのに…?」

将来の脅威を取り除くためだと、おばあは言っていた。

「よくわからない。もしかしたら、長は終わらせたかったんじゃないだろうか。」
「終わらせたかった?」
「ああ。長となる血筋を残したくなかった。もしかしたら、はじめから長になどなりたくなかったのかも。」

そのときの俺にはどうにも難しすぎる話だった。
長の考えはまったくわからなかった。でも、だったら逃げずに済んだのじゃないだろうか。
それを言うと、母は首を横に振った。

「オマエが長の息子だろうと、そうじゃなかろうと、もう関係ないよ。血の復讐を誓ったミコッテ族の女は、地の果てまでだって相手を追いかける。たぶん今も私たちを探しているはず。」
「見つかったら殺されるの?」
「黙って殺されてやるつもりはないさ。」

母と長のなれそめ、ふたりの間に何があったのかは聞いたことがない。
だいたい、自分が長の息子ではないなど、思ってもみなかった。
もしかしたら、おばあも気づいていたのかもしれない。それでも優しくしてくれた。

俺の本当の父親とやらのことも少し気になったが、結局聞かなかった。
ミコッテ族の男は群れを作らなければ一生放浪するらしい。だから、探したところで見つからないだろう。
どんなやつだったのかくらいそのうち聞いてみたいと思っていたけれども、それはついに叶わなかった。

⇒第四話「あるヒューランの名」



第二話「逃避行のはじまり」

「ジヌ、おまえは目障りなんだよ。どこかに行ってしまえ。」

涸れ井戸に落ちた俺を見下ろしながら、ダイラーが冷笑を浴びせてきた。
ダイラーの隣には、クスクスと忍び笑いするレンとアーリの顔。
ふたりから遊びに誘われたから、なんの疑いもなくついてきたらこの仕打ちだ。

何故こんなに嫌われるのかわからない。
だいたい歳だってずっと離れているし、真っ向から喧嘩したところで勝負にもならないことはわかりきっているはずだ。
それなのに、ダイラーは事あるごとに絡んできたし、今日などは取り巻きのレンとアーリと共謀して、俺を涸れ井戸につき落とした。

下に落ち葉が積もっていたせいでたいした怪我はしなかったが、レンとアーリとは一緒に遊ぶこともあったので、彼らに騙されたことはさすがにショックだった。
上からはやしたてる声がして、続けて小石が降ってきた。
いくつかは頭にも当たって、もちろんそれは痛かったが、膝を抱えたままじっとしていた。
痛がって泣きもしない、声もあげずにただひたすらじっとしている俺に飽きたのか、三人はつまらなそうにどこかへ行ってしまった。
彼らが去ってから自力で井戸から這い上がったが、あたりはもうとっぷりと暗くなっていて、さすがの母も心配して探しにくるほどだった。

「いずれ脅威になると思ってるからアンタを目の敵にするんだよ。」
「きょうい?」
「そう。大人になったらかなわないと思ってる。」
「仲良くしたいとか思わないのかな。」
「それもひとつの処世術だね。どうするかはアンタが決めればいい。」

よくわからない。

でも俺を嫌いだと思っているやつと無理に仲良くする必要はないような気がした。
人を騙すような卑怯な連中に媚びへつらったところで、自分が惨めになるだけだ。

頭から血を流し、手足を傷だらけにして集落に戻ってきた俺を見て、おばあもなにかを察したようだが、深く詮索せずに手当をしてくれた。
母に手をひかれて天幕に戻るとき、急に胸が苦しくなって、目から熱いものがあふれた。
声を殺して泣いていることに気づいたようだったが、母はずっと黙っていてくれた。



ミコッテ族は大自然の中で生き、風のように狩りをし、死んだら土に還るのが定め。生に固執してはいけない。生は仮初のものでしかない。

おばあがよく語っていたことだ。
ただ、母は砂漠の出身だし、ヒューランの街で暮らしていたこともあるせいか、ミコッテ族らしくない価値観を持っていた。

「おまえが大きくなったら私はここを出て行く。」
「世界は広い。小さな集落に染まるべきじゃない。」

眠りにつくまえのほんのわずかな時間、ふたりだけの小さな天幕で、母はたびたびそのようなことを言っていた。
どう答えればいいのかわからなかったし、そもそも外の世界とやらがどんなものか知らなかったので、頑なな母の横顔を見ながら、俺は黙って眠りにつくだけだった。
とある事件をきっかけにして集落を出てから、母の言葉の意味をイヤというほど理解することになろうとは、そのときの俺には想像もできなかった。



長と狩りにでたはずの、ダイラーとレンとアーリが集落に戻らなかった。
いつの間にか長だけが戻ってきていたらしい。

息子たちがいないことに気づいて半狂乱になったのは彼らの母親たちだ。
いつものように大天幕に集まって談笑していたら、息子たちを返せとわめきながら駆け込んできた。
俺を次の長にするため、母が少年たちをどこかに隠したんだとか、やつらが涸れ井戸に俺をつき落とした腹いせに同じことをやったんだとか、言いがかりもいいところだった。

「馬鹿言うんじゃない。私はここから出て行きたいんだ。長なんて知るか。」
「マーリ、おまえ、ダイラーがこの子を涸れ井戸につき落としたなんて、なんで知ってるんだい。」

腕組みをして話を聞いていたおばあがダイラーの母親に問う。

「ダイラーから聞いたんだよ! だからノイエが仕返ししたんだろう?」
「あんたのボンクラ息子は仕返しのために親の助力をアテにするのか。」

普段黙っているだけの母に痛いところを突かれたのか、マーリは顔を真っ赤にして口ごもると、他のふたりの母親を伴って大股に出て行った。
三人の捜索に加わろうと、幾人かの女たちが手仕事を中断して、あわててそのあとを追う。
残されたのは、俺と母、おばあ、それと俺たちによくしてくれる数人の女たちだけになった。

おばあはしばらく黙りこんでいた。声をかけてはいけないような気がした。
眉間のシワが深い。いつになく沈痛な面持ちをしている。
やがて目を閉じて深い溜息をついたおばあは、小さくこうつぶやいた。

「私は息子の育て方を間違えたのかもしれない…。」

うっかり聞き漏らしそうな、あまりにも小さな声だった。

「息子…?」
「長だよ。ダイラーもずいぶん大きくなったから、次の長として認めたものだと思っていたんだ。」

意味がわからない。
ダイラーたちが消えたことと、いったいなんの関係があるんだろう。

「カミーラ、なにを知っている。このことと長に関係があるのか?」

母も同じことを疑問に思ったようだった。
ただならぬ雰囲気に、残った女たちもまわりに集まってくる。
やがておばあは重い口を開くと、次のようなことを語り始めた。

ダイラーが生まれる前、この集落には他にも男子がいたこと。
少年は長の教育を受けていたが、ある日、長と狩りにでかけたまま戻らなかったこと。
森にでかけた女たちが、何者かに殺され、木のうろに隠された少年の死体を見つけたこと。

「もちろん私たちは長を問い詰めた。けれども長はなにひとつ言わなかった。当然、疑問に思ったさ。自分の跡継ぎが何者かに殺されたとしたら、平気な顔をしていられるわけがないからね。」

大切な息子を殺された母親は気が狂い、集落の近くの泉に身投げしてしまった。
度重なる悲劇に、女たちは嘆き哀しんだ。
それでもやはり、長は黙して語ろうとはしなかった。

そして女たちはなんとなく察したのだ。
次の長となるはずだった少年を襲った悲劇を。

「我らの大いなるメネフィナは冷酷な顔もお持ちだ。次の長としてふさわしくない、そう判断したからこそ、手をくだしたのだと思っていた。」

おばあは両の目を閉じたまま続けた。

「けれどもね。そうじゃない。あれは単に、将来の脅威を取り除こうとしているだけだ。それも卑怯な手を使って。」

母と周囲の女たちの顔色がさっと青くなった。
俺だけがまだ話が飲み込めずにいた。
長が? 脅威を取り除くために卑怯な手を使った?

「アンタたちはすぐにこの集落から出たほうがいい。一刻も早く、できるだけ遠くへ逃げるんだ。」
「おばあ、どういうこと…?」
「おそらくだけど、ダイラーたちはもう生きてはいないだろう。それを知った母親たちがなにをしでかすか、私にはなんとなく想像がつくんだよ。」

女たちの行動は素早かった。
手分けして荷造りをし、森に紛れる深緑色の外套を用意して、俺と母にそれを手渡してくれた。
やがて、おばあは俺に覆いかぶさるようにして強く抱きしめると、耳元でこういった。

「自分が正しいと思うことをして生きなさい。誰がなんと言おうと、おまえの生き方はおまえ自身が決めることだ。」

おばあになにか言いたかったけれども、どうしても言葉が出てこなかった。
別れを惜しむ間もなく、俺と母は女たちに急かされ、大天幕の裏から抜け出した。
息を潜めて周囲に誰もいないことを確認する。
夜明けまでに森を抜けること、少年たちを捜索している集団に出会ったら逆方向に逃げるよう指示された。

「ノイエ、気をつけて。追っ手がかかるかもしれないけれど、できるだけ時間は稼ぐから。」
「あんたたちに大いなるメネフィナのお導きを。」



こうして、俺と母の逃避行がはじまったのだった。

⇒第三話「砂漠の国」





第一話「ミコッテ族の集落」



子どもの頃の記憶はひどく断片的だ。

それは木々の合間から見えた月明かりだったり、焚き火の赤々とした光だったり、大天幕の中で輪になって座り、手仕事をしている女たちの影だったりする。

彼女たちの作業は近くで見ているのがとても面白く、穀物を棒で叩いて粉にして平たいパンを焼いたり、なめした皮を太い針で縫いあわせて、器用に革鎧をこしらえていく光景を今でも明瞭に覚えている。

見よう見まねで試してみたけれど、どうしても上手くできなくて、おばあが笑いながら頭を撫でてくれた。
あのときいろいろなことを教えてもらったおかげで、いまでも革鎧を繕うことくらいはできるし、簡単な料理もできる。

「無駄なことなんてひとつもないんだよ。」と、おばあがよく言っていたっけ。



森の中のミコッテ族の集落にはたくさんの女たちと少女たち、それから自分を含めて四人の男子たちが住んでいて、一族を束ねる長は一番奥まったところにある天幕で暮らしていた。

長とは直接会ったことがない。

顔は一度だけ見たことがあるけれども、白髪を短く刈り込んで、無精髭を生やした隻眼の男だった。
自分の父親と言われてもピンとこなかった。それくらい関わりがなかった。
長はいつも天幕に篭っていて、ときおり男子だけを集めて教育をすることがあったらしい。

らしい、というのは、俺は小さすぎてその教育に呼ばれたことがないからだ。
自慢になるのかさえわからないが、男子の中で一番年長だったダイラーが得意気な顔でよく話していたから、きっと本人にとっては名誉なことだったんだろう。

「ジヌは小さいままだから、ずっと長の天幕には入れてもらえないよな!」

馬鹿にしたような顔でダイラーがそう言って、取り巻きのレンとアーリが面白そうに笑う。
何度も言われたことだから、もう悔しいとも思わなくなってしまった。
「ジヌ」っていう、俺の本当の名前じゃない呼び名も。



俺のことを「ジヌ」って呼び始めたのはダイラーだけど、最初は意味がわからなかった。
大天幕に行っておばあに聞いたら、「小さいもの」っていう意味らしい。

「狩りをして、それがジヌだったら逃がすんだ。大きくなるまで待って狩ったほうがいいからね。」
「ジヌは大きくなる?」
「大きくなるものだからジヌなんだよ。」

それから、年長の三人にくらべたら生まれがずっと遅いんだから、小さいのは当たり前だろうがと言っておばあは面白そうに笑った。周囲の女たちもケラケラと笑った。

ミコッテ族は男子が生まれることが滅多にない。
でもヌンとなって群れの中心になるのは男だけだから、将来の長となる男子を産んだ女は集落の中での地位が高くなる。
だから、ダイラーとレンとアーリの母親たちは大天幕にくることがなかった。
集落の中で出会うと険しい目つきをして睨んでくるから、彼女たちのことはなんだか苦手だった。

女の子しか生まなかった母親たち、若い娘たちは昼間は森に狩りにでかけ、夜になると年老いた女たちのいる大天幕に集って、楽しげにおしゃべりをしながら手仕事をするのが日々の習慣だった。
その大天幕の中心にいるのが、鮮やかな色とりどりの布を身に纏った最長老のおばあ。
俺から見ると、いつも一族の中心にいるのは決して表に出てくることもない長ではなく、このおばあだった。

母は砂漠出身で、流れ者として集落に加わったせいで、いつも孤立していた。
他の女たちとは違い、ただひとり浅黒い肌をしていて、たったひとり男児だけを産み、それでいて男子の母親たちに迎合するわけでもなかったから、当初は集落のみなからも冷たく当たられていたらしい。

母はなにも語らなかったし、母の境遇は知らなかったから、俺はしょっちゅうおばあのいる大天幕に遊びに行っていた。

ダイラーと取り巻きたちは毎日遊び暮らしているくせに、どうしてか女たちのことを馬鹿にしていたけれども、狩りをしたり、料理をしたり、獲物の皮をなめして革鎧を器用につくり上げるのは女たちだったし、それは素直にすごいと思っていたから、彼女たちの仕事を手伝ったり、教えてもらうのは楽しかった。
特におばあの話は面白く、俺はおばあからミコッテ族に関することをほとんど学んだと言ってもいい。

自分と母だけの小さな天幕に戻ってその日の出来事を話したり、女たちからもらったものを見せたりするようになるうち、孤立していた母もいつのまにか大天幕にやってくるようになった。
俺がおばあに懐いて、おばあが俺を可愛がってくれたおかげで、母がようやく集落に馴染めたということだろう。

「ノイエ、この子は笑うと可愛いのに言葉が少ないね。あんたが無口なせいじゃないかい。」

たしかに母も俺も無口だ。
でも俺が無口なのはしゃべろうとすると言葉がなかなか出てこなかったせいで、母が無口なのは生い立ちによるものだ。

「カミーラ、狩りに言葉が必要だとは思わない。」
「そりゃそうさ。しゃべらないのは悪いことじゃない。だけども、黙っていることで頭が悪いと思われるし、相手を肯定することになりかねない。必要なことは言葉にしなくてはね。」

おばあはそういって、俺の頭をゆっくりと撫でた。
おばあの手はいつも暖かく、耳のうしろをこすられるのはなんだか気持ちがよくて、うとうとしてくる。

「でも、ダイラーみたいにしゃべってばかりよりはいいよ!」
「そうそう、あいつはちょっとしゃべりすぎだよ! 威厳もなにもあったもんじゃない。」

他の女たちがあいのてをいれて、天幕がどっと沸き立つ。
何が面白いのか全然わからなかったけれども、陽気な女たちはいつもこんな調子だった。

⇒第二話「逃避行のはじまり」





Ori and the Blind Forestが名作だけど激ムズでヤバイ

年末年始はFallout4で世紀末ハウジングを楽しんでおりましたが、Steamセール中だったのでいくつかポチーしてしまいました。
そのうちのひとつ、「Ori and the Blind Forest」(オリとくらやみの森)をご紹介。

オリとくらやみの森 (XBOX ONE)
Ori and the Blind Forest (PC)※steam版も日本語対応



オリは嵐の夜に世界樹からはぐれた小さな精霊。
森の住人ナルに拾われて、ふたりで仲睦まじく暮らしていたが、あるとき世界樹を襲った黒鳥クロによって森は滅び、そして育ての親ナルも息絶えてしまう。
こうしてひとりぼっちになってしまったオリは、弱り切った身体で暗い森へ旅立つのだった…。



でもねプロローグで主人公死んじゃうんだけどね。


だが安心して欲しい。
最後の息を吐き出した瞬間、なんらかの奇跡が起きてオリは蘇ります。
そして世界樹を救うという崇高な使命を授かるのです。

冒頭からエンディングみたいなクライマックスシーンの連続です。
美麗なグラフィックとフルオーケストラの感動的な曲でプロローグなのに泣かせにきやがる。

しかしそのあとも激ムズのステージで死にまくるんで、別の意味で泣かされるんだけどね!

難易度的には、昔懐かしメガドライブの「ミッキーマウスふしぎのお城大冒険」「エコー・ザ・ドルフィン」くらいだと感じました。
たとえが古すぎてまったく通用する気がしませんが、要するに自キャラがトゲトゲに触れると即死するようなゲームです。

序盤はジャンプしかできなくて苦しむのですが、ストーリーを進めていくことで壁登りや2段ジャンプができるようになり、それにつれて到達できなかった場所へ行けるようになってくるのですが、あいからずトゲトゲにうっかり触って死にます。

また自分でセーブポイントを作ることができるので、難関を突破するたびにセーブしてちまちま進んでいけばアクションが苦手でもリトライを繰り返してなんとかなったりもするのですが、トゲトゲに触れて死ぬのは相変わらずです。

あまりにもトゲトゲに触れて死ぬので、「パワーアップしたらトゲで死ななくなるのでは?」と思いましたが、HPゲージが増えてもやはりトゲで即死しまくるので、いまどき地面のトゲトゲに触れて即死しちゃうゲームとかないわー、とか思いながら、懐かしさのあまり一気に3時間も遊んでしまいました。なんてことだ…。

まとめると「トゲ最強」ということでしょうか。
頼むから落下地点にトゲを設置しておくのは止めてくれんか。

それはさておき、歳とってからやたら涙腺がゆるくなったなあと実感しているんですが、これはあれですね、感動シーンが自分の人生の一部とオーバーラップするからではないかなと思ってます。

去年の夏に引き取ったばかりのチビ猫がちょうどオリくらいのやんちゃ娘なんですが、こいつが遊びの合間にたびたび膝に登ってきて嬉しそうに甘えてくるのが愛しくて仕方ない。

であるからこそ、ナルがオリを見つけて愛しそうに抱きしめていたのも、森が滅びの危機にあるとき、最後の木の実をオリに与えて自分が力尽きてしまうのも、理屈ではなく心に響いてくる。
オリが孤軍奮闘しているのを、自分は養親みたいな視点で見ちゃうんですね。だから妙に感動するし泣けてしまう。



繰り返しとなりますがゲームも鬼のような難易度なので泣けます。
落石とトゲを避けながら連続壁登りとか歯ごたえありすぎだろ~!
そして壁登りになれたころ、新たなアクション「踏みつけ」を覚え、さらに難易度の高いことを強いられるのであった。



結びでちょっと真面目なことを書いてしまいましたが、アクションゲームでリトライ繰り返すのが苦痛じゃない人にはオススメです。
ダウンロード版2000円くらいで購入できます(セール中だともっと安いよ!)
Amazonプライム会員なら、Amazonプライムミュージックでサントラもストリーミング無料です。


神がFallout4について記事にしろと囁いている

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「Fallout4」は「The Elder Scrolls」シリーズなどで知られるBethesda Game StudiosのオープンワールドMMO(TPS/FPS)。
主人公はサンクチュアリ・ヒルズに居住するごくありふれた夫婦の片割れ(夫か妻どちらか選んでプレイする)。


こんな文化的な家で暮らしてます

テレビで戦争勃発を知り、あわてて家族とともに近隣の核シェルターに逃げ込むところから物語は始まります。


あれに見えるはどう見ても核爆発…!

ちなみにシェルターに行かずにうろついていたらやっぱり死にました。
どうやら本当に核爆弾が投下されたみたいです。


「除染ポッドって書いてあるけど絶対ウソだよねこれ!?」

で、逃げ込んだ核シェルターでは何故か自分たちはコールドスリープポッドに押し込まれ、


「よせーっ!何でわざわざ俺まで目覚めさせて殺害の瞬間を見せるんだー!」

妻は何者かの手により殺され、息子は奪われてしまう。
目覚めたのはそれから200年後の世界だった…とかいう唐突な展開。


やけにでけぇゴキブリと戦うことになったりしますが、やつらの肉は大切な食糧でもある

核シェルターには巨大化したゴキブリがうろついており、



核シェルターを脱出してみると、昔住んでいた住宅街が無残なことになっており、



当然ながら自宅もこんな感じです。
朽ちずに残ってるベビーベッドがちょっと悲しい…。

このシリーズでは「Fallout3」に手を出したものの、序盤のスーパーマーケットでならず者にフルボッコにされて速攻でぶん投げた経験があります。
それなのに続編を勢いで買っちゃったりして平気か?やるのか?という心配もありましたが、拾ったガラクタを素材にしてコミュニティを再興したり、武器防具を強化したりという要素が加わったことでより一層まったりと世紀末ライフを楽しめるようになっており、私のようなヌルゲーマーも一安心でした。


ぼくんち作ったよ


おお、なかなか文化的な住宅ではないですか?

だがしかし、そこは圧倒的世紀末クオリティ。
よーしパパ、格好いいBAR作っちゃうぞー★などと張り切ってみても、



どう見ても北斗の拳の世界です。誠にありがとうございました。


何故か浮上してくるネズミの死体

コミュニティにできる地点は世界にいくつかあるのですが、そこにはミュータントやならず者が巣食っており、まずはそれを掃討しなくてはなりません。
そこで主人公が革マル派のようなイカれたした装備で単身乗り込み、悪いやつらをやっつける…まではいいんですが、

勢い余って敵を粉砕してしまったりなどするため、あたりには肉片が飛び散り、黒焦げになった死体が転がったままになる始末。
ガラクタはある程度分解して素材にできるのですが、死体は分解できるわけもなく動かせるわけでもない。

家の土台に埋め込んでみたところ、何故かピクピクと蠢きながら地上に浮上してきてしまい、いったいどうしてくれようかと思っていたところ、Twitterで「死体も運べますよー」と教えてもらった。
実際試したら出来たので、消せない死体に悩まされている諸君にも伝授しておきます。


ちょっと手足もげちゃったのでモザイクかけときますね…

まず自分が粉砕した死体にターゲットをあわせる。
荷物が拾える状態にして、おもむろに「E(拾う)」ボタンを長押し。


ぶら~ん。胴体は重い

やったぜ!死体が持ち上がった!
胴体などはイヤな感じにブランブランしており、とてもじゃないが子どもには見せられません!

あとはいずこか邪魔にならないところに運びましょう。
なお、肉片もひとつずつ拾って撤去する必要があります。オエー。


死体と肉片をトラックの荷台に集めたらたいへんグロいことに…

爆発つきのユニーク武器を使ってると掃除が大変になることがわかった。
今後はもうちょっと自重して死体損壊をできるだけ少なくしていきたいと思います。

てなわけで面白さがちっとも伝わらないレビューとなってしまいましたが、サブクエストも豊富で当分飽きそうにありません!
しばらくワクワク世紀末ライフを送ることにします!


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